L'art de croire             竹下節子ブログ

イギリスのカトリック

昨日、教皇ベネディクト16世がイギリスを公式訪問していることに触れた。

ヨハネ=パウロ二世も1982年にスコットランドを訪問したのだが彼は人気があり、英国国教会との歩み寄りに大きな意味があった。

今回は、「公式訪問」であり、ゴードン・ブラウン前首相が正式に招いてしまったのでイギリス側に膨大な経費の負担がかかることになったわけだ。

イギリスのカトリックは10%弱の600万人ほどらしいのだが、JP2の頃は主としてアイルランド系ということだった。

今のイギリスではカトリックの6人に1人はポーランド人で、ポーランド人の修道会もいろいろできている。

ポーランドがEUに加入してから門戸を開かなければならなかったからだ。アフリカ系、フィリピン系のカトリックも昔よりずっと増えたらしい。

スラブ系の人は言語的に区別する周波数域が広いので外国語を学ぶのに有利だということを聞いたことがある。実際、スラブ系の人はマルチリンガルが多く、ヨーロッパ中に進出している。

でも、かなり「昔風カトリック」。

イギリスでは、反カトリックの人は、何かというと教皇庁の反動的な倫理観を攻撃する。今回、イギリス人に教皇を歓迎させるにはバチカンが避妊具を売り出すしかないというジョークもある。歴史的な経緯のせいで、国教会との差異に敏感だ。

カトリックが一応マジョリティであるフランスでは、「普通のカトリックの人」は、避妊に関する教皇庁のスタンスなんかほぼぜんぜん気にしていない。

だいぶ差がある。

生粋のイギリス人で、マイノリティであるカトリックをやっている人も、けっこう「古い」のかもしれない。

ネットで世界的に有名になったおばさん歌手のスコットランドのスーザン・ボイルさんは、熱心なカトリックで、有名になったのも、神のおかげ、自分の才能も神の恵み、カトリックは私の生活の根幹、とか言っている。ルルドにも3回巡礼に行き、マリア信心会にも入っている。教会の聖歌隊メンバーであるのはもちろんだ。

JP2が1982年にグラスゴーに来た時ももちろんミサに参加して感激し、教皇のために歌いたかったそうだ。
今回のB16の訪問で、ようやく「教皇の前で歌う」夢がかなって特別コンサートを念入りに用意し、満席だったのに、教皇はなぜかごくはじめに退席してしまったということだ。気の毒。

B16の側近って、ほんとうに、彼の人気を高める戦略がゼロである。



 
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by mariastella | 2010-09-17 22:46 | 宗教
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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