L'art de croire             竹下節子ブログ

アラブ世界で起こっていること  その3 イエメン

イエメンとの仕事に最近挫折したフランス人ビジネスマンと話した。
仕事の挫折は最近の情勢と関係があるのかどうかと私は聞いてみた。

この人は確かに現大統領の家族とコンタクトがあったので、今の体制が崩壊するとすべてを失うことになるから、ビジネスがストップしたこと自体は後悔していない。

けれども、問題は、それよりも、カートにあったという。

カートは麻薬の一種で、イエメン人はカートの葉を朝からくちゃくちゃと口に含み始め、反芻するかのようにかみしめていて、午後1時頃になると多幸がピークになるので、ほとんど仕事にならないそうなのだ。

飲酒が禁じられているという事情があるとはいえ、とにかく町中でも家庭内でも老いも若きも1日中できるだけ長い間カートの葉をチューインガムのように噛んでいるらしい。

もちろんアディクションが起こることははっきりしている。

反体制を目指す若者たちのツイッターなどにカートの話題は出てくるんだろうか。携帯にも依存症という現象があるが、軽いものだとは言え比喩でない本物の麻薬中毒の状態で革命などできるのだろうか。

もっとも、カートは一種の覚醒剤なので、効いてくると怖いものがなくなるということで、革命などの意気昂揚のために有効なのだろうか。

ひょっとして、その背後に、自分はカートを全くやらないで民衆の行動を操作しようとしている一部の人間がいるのだとしたら、それも怖い。
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by mariastella | 2011-02-16 04:06 | 雑感
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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