L'art de croire             竹下節子ブログ

ロボットだらけ。

こういうのがネットにあった。

2011.3.31 09:51

 ドイツ政府は30日、同国のメルケル首相が同日に菅直人首相と電話会談した際に、福島第1原発事故に対応するため、原子炉の修復作業などに使う遠隔操作ロボットの提供を申し出たことを明らかにした。
 ロボットの詳細について明らかにしていないが、無線で操作できる特殊装置という。ドイツ側によると、日本政府はこの提案を受け入れるか検討するという。
 福島第1原発をめぐる協力では、米エネルギー省が、高い放射線が出ている環境でも作業ができるロボットを、日本に送る計画を明らかにしている。(共同)


ドイツも・・・

ちょっと遅いかも。

フランスのニュースが「世界でうちだけ」と言ってた原発用ロボットだが、要は遠隔操作できれば原発用でも惑星調査用でもいいわけだし、みんな、考えることは、放射能汚染環境で作業するには人間でなくてロボットが一番ということだ。

昨日書いたようにその操作の訓練をしなくちゃいけないのなら、やはりアメリカ製の方が言語的にもベストなのかなあと思う。

けれども、そもそもロボット大国の日本にそういうものがないのは不思議だ。

アメリカやフランスやドイツに提供を申し出られるような状況なのだろうか。

京大の小出裕章さんは確か、配管の修理などはロボットなどでは全然無理で全部手作業しかないとおっしゃっていたなあ。

今日は一週間ぶりにメトロに乗った。

すると、隣に座っていたの黒人のおじさんが口角泡を飛ばしてリビアの情勢を語り、世界中の先進国をめった切りにしていた。通路を隔てたシートに座っていた連れらしいおじさんも時々合いの手を入れていた。

私は最初、彼がアフリカの人だったら、今のリビア情勢のことをアフリカの人がどう思っているかに興味があったので、聞き耳を立てていた。というか、その人、隣で大声でまくしたてていたのだが。

すると、

「もし、このままなら、私はしまいにセゴレーヌに投票してしまうよ! 」

と言ったので、グアダルーペ系のフランス人だと分かった。

セゴレーヌ・ロワイヤルの4人の子の父親である元連れ合いのフランソワ・オランドは今日、来年の大統領選のための社会党の予備選に出ることを表明した。髪を黒く染め、ダイエットして精悍な感じにイメージチェンジしていた。
私はなんだかこの人が好きではない。

先週末の地方選で社会党が一応躍進してオランドも当選したのだか、不思議なほどにセゴレーヌはなりをひそめている。4年前に予備選を勝ち抜いてサルコジと対決したとは思えない影の薄さだ。

そんな状況で、このおじさんの「セゴレーヌに投票」という言葉が出たので私はつい、声を立てて笑ってしまった。

そしたらおじさんがこっちを振り向いて、私にも向けて話し始めた。

唾がとんできた。007.gif

これまで、パリのメトロが混んでいたり途中で止まったりした時に、隣にいるおばさんたちと「やーですねえ」などと言葉を交わしたことは何度もあるが、おじさんの唾がかかったのははじめて。

モンパルナスで隣の座席(四人がけ)があいたので、おじさんはそちらに移り、私にも仲間に加わるように言った。おじさんがリビアの石油とサウジやイラクの石油の質の差について話し始めたので私はそれは知っていると言って補足した。

その後、おじさんの先進国批判をまとめて、

「それは要するにarrogance(傲慢)なんですよ。」

と言った。

おじさんが我が意を得た、という顔をして喜んだので、私は日本テイストを出そうと思って、

「自然の脅威に対して人間がこんなに無力であることが分かっている時に人間同士で富や石油をめぐって殺し合いするなって思いますよね」

と言い、今度の震災で時々目にしたお気に入りの言葉を援用し

「奪い合うと、ものは足りなくなり、分け合うと、ものは余るんですよね」

と結んだ。

次の駅で、同じシートの2人が降り、その次の駅で私が降りたので、おじさんは一人になった。

じゃあ、誰もおじさんの連れではなかったわけだ。

メトロの中で知らない人同士が談論風発、唾も飛ばされたけど(しつこい)、なんとなく楽しかった。これがアラブ人がどうとかライシテがどうとかル・ペンがどうとかいう話だったら、周りにどんな人がいるか分からないので怖がりの私は絶対に口を出さなかったと思う。028.gif

その後で、タイ古式マッサージ(肩関節拘縮の治療)に行ったのだが、そこでもタイ女性の施術師が、マッサージをしながら、

「シリアやイエメンの方がずっと大変なことになっているのにリビアに集中するのは利害関係が透けて見えて気分が悪い、私はそのうちタイに帰る」

としきりに言っていた(彼女の夫はフランスの軍人だ)。

それでも、絶望しちゃいけない。

行きつ戻りつしながらも、人は、普遍的な連帯の中にこそ人間性があるということを、少しずつ、少しずつ、自覚していっていると思いたい。
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by mariastella | 2011-04-01 06:15 | 雑感
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