L'art de croire             竹下節子ブログ

ストラスブール大司教の話 その1

フランスのアルザス地方のストラスブール大司教はジャン=ピエール・グラレという人だ。

この人の特徴は、まず、人並み外れて背が高くて大きいことだ。
着座(就任)した時も、「体だけでなく心も大きい」と評された。

この写真とかこの写真とかを見るとお分かりだろう。

大きくて明るくて元気いっぱいだ。

この体格で司教冠などかぶると司教というより王様みたいだ。

フランシスコ会士で、就任の2007年当時はフランスで唯一のフランシスコ会士の司教だった。

フランシスコ会の活動も続けていて、横のつながりが強く、アッシジのフランチェスコのイメージの自然賛歌もあり、幸せでシンプルで生きる喜びにあふれた人だ。

フランスの司教区の中で、メッツとストラスブールの二つはまだナポレオンのコンコルダ(カトリック教会との和親条約)下にあって、政教分離がない。

で、司教の着座式も、ローマ教皇とフランス大統領の二人の名のもとに行われる。

だから、イギリスやアメリカのGod save the Queenだとか God bless Americaのように、「Domine salvam fac rempublicam (主よ、共和国をお救い下さい)」という「コンコルダの祈り」が唱えられる。

政教分離が徹底しているフランスで暮らしている人には驚きの光景だ。

これはコンコルダが廃止されて政教分離が導入された時にアルザスがドイツ領だったためである。

その後またフランス領に戻ったのに、こういう結構大切なところにねじれ現象を残したままというところが不思議ではあるが、フランスという国らしいし、カトリックという宗派らしいという感じがしないでもない。

私がストラスブール大司教に興味を覚えたのは、2010年(私自身が肩関節炎で悶々としていた時期)に彼が3週間にわたる入院の後で受けたインタビュー記事を読んだからだ。

私よりちょうど10歳年上だけれど、体の大きさばかりでなく体力気力の充実ぶりも尋常ではない感じのこの人が、一体どういうわけで入院して、それをどう生きて受け止めたのだろう。

神とか祈りとかとの関係は ?

自分が大司教だったり健康に自信のある大男だったりする時に、病気との関係は変わるのだろうか?

(続く)
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by mariastella | 2015-10-11 02:36 | 雑感
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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