L'art de croire             竹下節子ブログ

ノートルダム大聖堂で聖体拝受した離婚再婚者は誰 ?

LCPチャンネルで『大統領たちと神Les présidents et Dieu』という興味深い番組を見た。

(Marc Tronchot revisite l'histoire de la Ve République à travers le prisme de la relation des présidents au divin. Entre Charles de Gaulle, chrétien fervent qui, pour son usage privé et celui de sa pieuse épouse, installe une chapelle à l'Élysée, et François Hollande, président non marié qui affiche à l'égard de toute croyance la distance du libre penseur, se sont succédé cinq présidents très différents dans leur approche du fait religieux : Georges Pompidou, chercheur en transcendance, Valéry Giscard d'Estaing, catholique détaché, François Mitterrand, socialiste mystique, Jacques Chirac, humaniste méfiant, Nicolas Sarkozy, opportuniste identitaire)

その中で、二回離婚して三度目の妻のいるニコラ・サルコジが、ノートルダム大聖堂で、リュスティジェ前パリ大司教の葬儀ミサに出て、聖体拝領したという話があった。

その時はまだ二度目の妻のセシリアとは離婚していなかった。最初の妻はコルシカ出身の人だから多分カトリック教会で挙式したのだろう。

で、当然聖体拝領禁止なはずで、後でヴァント=トロワ大司教から注意され、それからは聖体拝領の列に並ばなくなったという。

現職の大統領が前に来た時に聖体を授ける司祭はあせったのだろうか。

細かい情報は分からないし、そんな話は耳にしなかった。

でも今ネットで調べたら確かに当時の記事を見つけた。

サルコジは内務大臣時代からドミニコ会のヴェルダンVerdin神父と対談本を出したし、大統領になってからも同神父をコンサルタントにしていた。
ローマでも伝統に従ってラトラン大聖堂の参事にしてもらうなどカトリック好きというかカトリック票を集めるためにいろいろパフォーマンスをしている。

その他、カトリック系学校に行っていたミッテランが子供の時に将来ローマ法王になりたいと言っていた、というエピソードもあった。
その後は不可知論者と自称していたけれど、ジャン・ギトンやフリール・ロジェやリュスティジェらと親しくしていたし、ヘルムート・コールなどは彼を何とか神のもとに引き戻そうとしていたそうだ。

そのミッテランは病を隠して14年の任期を全うし、去る時のスピーチで「私は霊(エスプリ)の力を信じる、あなた方から離れません」と死後のあり方をにおわせ、「ミサもOK」と言い残して亡くなった。

ジスカール=デスタンも大統領職から去る最後のスピーチを「Providence(神の摂理)がフランスに配慮してくれるよう期待する」と締めくくった。
「神Dieu」という言葉自体は使っていないのだけれど。

その他いろんなエピソードが満載だが、この何十年にわたるフランスのイスラム教の躍進と、それに伴う政教分離の変化をあらためて見ることができて考えさせられた。
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by mariastella | 2015-11-10 02:25 | 宗教
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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