L'art de croire             竹下節子ブログ

地震のニュースを見ながら

TVのニュースは熊本を中心にした大地震関連のものばかりだ。

来週の島根行を心配してくださる方もいる。

テロの厳戒態勢でストレスフルなパリを離れて、劇場でも美術館でも手荷物検査のない日本でのんびりした気分だったのに、自分のうちから出なくてもいつ襲ってくるかもしれない地震のある国にいるのだとあらためて思う。

秋にはフランス人のカップルふた組といっしょに阿蘇、長崎、別府などを回ろうと言っていたのが、なんだか自信がなくなった。

3・11の時は日本にいなかったから分からなかったけれど、今回TVで、避難している方々に向けて「周囲の方と励ましあってください」などというメッセージが発信されているのを見て感心した。

パリの連続テロの報道などで、やはり多くの人が帰宅困難になったり負傷したりしたがこういう形のメッセージは考えられない。

とても日本らしい。

かと思うと、混乱に便乗したヘイトスピーチもtwitterで飛び交ったそうで、共同体の絆と匿名のヴァーチャル世界の悪意のコントラストもまた日本的という気がする。

今のところ津波による大量の犠牲者などが出たわけではないので、少しずつ発表される犠牲者のお名前や身元を見るとリアルに悲しく身につまされる。

ジハディストらによるテロの報道では、恐ろしくても、その恐怖に負けてはならない、普通に堂々と自由に人生を楽しもう、ということをみなが決意するシーンがあるけれど、自然の脅威を前にしたときの恐怖や運命論とどう戦うかというのには別の知恵が必要だ、とつくづく思う。
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by mariastella | 2016-04-17 00:32 | 雑感
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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