(これはその1の続きです。)
侵入した2人はあまりにもお約束のテロリストらしい格好だったのですぐに何が起こったか分かった、と元看護師のシスター・エレーヌは言う。
テロリスト二人はとても興奮していて、最初に何かのスローガンをアラビア語で叫び、そのあとフランス語で、彼女らキリスト教徒がアラブ人を支援しないことを非難した、とシスター・ユゲットが続ける。
突然、彼らは祭壇の上にあったものをすべて床に払い落として自分たちのカバンを置き、司祭を跪かせ、信徒のムッシューCの手にビデオカメラを持たせてスイッチを押した。
司祭が「やめなさい、何をするんだ」と叫んだ時にテロリストの一人が司祭を傷つけた。
シスター・ダニエルはその時に抜け出した。
無我夢中だったのでどうして逃げ出したのか分からない。
教会の外に停まっていた青い車の運転手に警察を呼ぶように頼んだ。
聖堂の中では、二人の殺人者が彼らの計画を実行に移していた。
2度目の攻撃で司祭は息絶えた。
ムッシューCをひどく傷つける前に、彼らはビデオカメラを回収して殺人が撮影されているかどうかを確かめた。
ムッシューCのすぐ後ろにいたシスター・ユゲットは血にまみれた司祭の白い服が画面に映っているのを見た。
司祭とムッシューCの二人が床に倒れてから、リーダー格らしい男がシスター2人とマダムCに向かって彼女らは人質であると宣言した。
彼らはシスターらの肩をつかんだ。
一人はピストルを持っていたが偽物だろうとすぐに見抜いた、もう一人は血塗れた手にナイフを持っていて、時々何かで研いでいた、とシスター・エレーヌは言う。
(続く)