L'art de croire             竹下節子ブログ

シスターたちの見たテロ その4

(これはその3の続きです)

殺人者たちはシスターたちをイスラムに改宗させようとしていたのだろうか ?

考えられないことではない。

殺人者の一人はシスター・エレーヌにコーランを知っているか、と尋ねた。

シスター・エレーヌは

「知ってます、聖書を尊重するようにコーランも尊重しています。複数の章句を読みましたが」

と若者に答えた。さらに、

「特別に印象的だったのは平和についての章句です。」

と言うと、若者は明らかに心を動かされたようで、

「平和、それが我々の望んでいるものなんだ。

あなたがテレビに出る時は、政府に対して、シリアで爆撃が続いているうちはテロを続けると伝えてください(敬称を使っている)。

毎日爆撃している。それをやめれば我々もやめる」

と答えた。

シスター・エレーヌはうなずくしかなかった。

解放された後、人質のシスターたちはテレビの前ではコメントしなかったが、シスター・エレーヌはその言葉を大統領に直接伝えている。

「死ぬのが怖いか?(ここは敬称でなく親称)」

と殺人者は続けた。

脅しなのか好奇心からなのかは分からなかった。

「いいえ」

と老シスターが答える。

「どうして?」

と若者が問う。

「私は神を信じているから(死んでも)幸せになると分かっているからです」

とシスターは答えた。   (続く)
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by mariastella | 2016-08-10 00:10 | 宗教
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