L'art de croire             竹下節子ブログ

「インドの聖女」マザー・テレサ その3

(これはその2の続きです)

Q. マザー・テレサは最初に愛の宣教者会を作ったカルカッタに特別の人物ですか?

A. マザー・テレサはインドの国民的パーソナリティです。でもカルカッタとは特権的関係があります。
インドにおいてカルカッタは母神の町なのです。
カルカッタにはドゥルガー、カーリーなどの母神の神殿があります。
しかしこの二大母神は慈愛の様相をしていません。

カーリーは人間のエゴとの戦いの象徴です。体を踏みつけ、生首を連ねた首飾りをつけています。
ドゥルガーの方は、権力のシンボルで、槍を構えて虎の上に乗っています。

カルカッタでは母神としてのマザー・テレサは母性愛と結びつけられました。
彼女はインドの母神のイメージにやさしさという新しい面をもたらしたのです。

この点においてはカルカッタが最も影響を受けています。

      ・・・

なるほど、さっそく、wikiで検索。

カーリーは、

インド神話の女神。その名は「黒き者」の意。血と殺戮を好む 戦いの女神。シヴァの妻の一柱であり、カーリー・マー(黒い母)とも呼ばれ、シヴァの神 妃パールヴァティーの憤怒相とされる。

とある。
「黒」「憤怒」「血と殺戮」とは穏やかではない。
白いサリーを来た白人で小柄でニコニコのマザー・テレサは確かにその対極だ。

ドゥルガ―は、

外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持つ。デーヴァ神族の要請によってアスラ神族と戦った。シヴァ神の神妃・・・ 

とこれも超勇ましい。アマゾネスだ。

一二神将のひとつにさえなっているそうだ。
また「黒闇天」とも同一視される、という。

「黒闇天」も検索。

仏教における天部の一尊。吉祥天の妹。また閻魔王の三后(妃)の1柱ともされる。中夜・闇と不吉・災いをも司る女神で、信じる者には夜間の安らぎや、危険除去などを授ける。

だって。

これはなかなか意味深長だ。

マザー・テレサは「もし私が聖女になるならば暗闇の聖女になるでしょう」と言っていた。

これは普通、「闇の中を照らす光明のような聖女」と考えられているが、マザーが半世紀も試練を受けた「信仰の闇」のことを考えると、マザーはインドの黒闇天のことも知っていたのかなあ、などと想像してしまう。

「白くて優しい慈愛の母神」としてヒンズー教徒から崇敬されたというマザーだけれど、もしほんとうに「白くて優しい慈愛の母神」だけだったならそこまで崇敬されることはなかったかもしれない。

慈愛の母親として弱い者を抱き取ってくれるだけではなく、マザーの抱えていた闇が、「信じる者には夜間の安らぎ」を授けてくれる力となって感じらとられていたのかもしれない。

(続く)
[PR]
by mariastella | 2016-09-06 00:33 | 宗教
<< 「インドの聖女」マザー・テレサ... 「インドの聖女」マザー・テレ... >>



竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
以前の記事
カテゴリ
検索
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧