『ヨーロッパの死者の書』の電子書籍が、筑摩書房から10月7日に配信開始されるということです。
配信先は、kindleやkobo、iBook、紀伊国屋、honto等、主な電子書籍書店には全てで
スマホ、タブレット、専用端末等、各社の端末、アプリほとんど全て対応していますが、日本のガラパゴスケータイだけは対応していないとのことです。
電子書籍版では、アウグスティヌスの祈りの部分について、文言を追加しています。それについてのサイトの掲示板の場所もリンクできるようになっているはずです。
この本は、台湾での翻訳者の潘さんとの出会いを作ってくれた思い出のある本です。
当時大阪大学に留学中だった潘さんのお父様がなくなった時、葬儀のために台湾に帰って、お兄様たちが主導の道教風の葬儀になんとなく納得がいかなくて、書くべき論文が手につかなくなってしまったそうです。
そんな時に大学の書店で私のこの本(ちくま新書)を見つけて、読んでから、心の整理がついて、いつかこの本を翻訳して台湾で出版しようと決心したそうです。
そういう経緯で知り合った後、奥さまとパリにいらっしゃった時、書や篆刻作家の奥さまYuen TSIENさんの個展を私の主催するアソシエーションで開きました。
その時に奥さまがプレゼントしてくださったのが、私のサイトの
ホームページに使わせていただいたものです。「節子」という漢字、Sekkoと五線譜とト音記号を組み合わせたイメージでとても気に入っています。
私もその後、日本の両親を亡くしましたが、この本やこの本が与えてくれたさまざまなあたたかい人間関係の広がりに救われてきました。
その後もずっとリサーチしている「死後の世界」や「死者とのコミュニケーション」について、この本の続編を書こうと思って果たせないままですが、近いうちに必ず実現させるつもりです。