L'art de croire             竹下節子ブログ

分からない日本語など その3

(これは昨日の続きです。)

まず昨日の答え。

Corruption(腐敗、汚職)の項には日本語は引かれていません。 
ほっ。安心していいのか・・・・

Mots dangereux (危険な言葉)。

ペルシャ語とヒンディ語に堂々並んで引用されている日本語一つは、

Neto-uyo、ネトウヨでした。

これにはかなり突っ込んだ解説があって、東京新聞が「安倍首相が自分のFacebookにネトウヨのサイトの記事をシェアしたことがある(後に削除)」だとか、左派の時事解説者があってである北原みのりが安倍政権を「ネトウヨ内閣」と呼んだことがある、などと書いてある。

次のparadis(楽園、天国)では日本語は引かれていず、アラビア語が四つと英語一つだ。

英語はLubberlandで、怠け者専用の神話の楽園とある。知らなかった。

次のキイワードは IVRESSE(酩酊)だ。

ロシア語二つ、ドイツ語、デンマーク語一つずつ、ここでも日本語が一つ登場。
日本語の頻度が高い。

その日本語とは、

Nominication だって。

そこにもかなり長い解説があって、日経の統計では60%の日本人が、勤務後の飲み会に行く義務感を感じているとして、東洋経済のサイトのブログに「自腹を切る残業みたいなもの(パトロンが一緒の時は別)」、とあったと引用、日経からは、飲みニケーションについてのセクハラ注意の記事など紹介している。

他の国の言葉は泥酔、二日酔い、迎え酒に当たる言葉で、ロシア語のものにだけ、深刻な社会問題が提起されている。

次に、Bonheur(幸福)。

中国語はQING(遠い山の緑、または青)。ハンガリー語が「他者のつらさを見て得られる幸福)、ロシア語は「払うつもりでいたのに突然無償になる幸福」という意味の言葉。

ナバホ・インディアンの「生命、自然の美しさを見て喜びを得る生き方」、タイ語の「人生のすべてに喜びを求める」、スウェーデン語の「人生を深く愛しぎりぎりまでそれを生きようとする人」、ノルウェー語の「自然との完全な調和の状態」などと、なかなか哲学的なものもある。こにsekasekaという言葉があったので、また変なチョイスの日本語かと思ったら、コンゴやザンビアの言葉で、「理由なく笑う」という意味だった。 ほっとする。でも、幸福の項で取り上げられないのも寂しい。

次のHiver (冬)には圧倒的にロシア語が多い。エスキモーのイヌイット語もある。チョイスには地球温暖化のエコロジー的視点が感じられる。日本語はない。

最後は Exil(亡命)とLa Fuite(逃避)という難民問題を抱えたヨーロッパならではのキイワード。

さて、この二つに日本語は引かれているでしょうか? 引かれているとしたら、何でしょう?

(続く)
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by mariastella | 2017-01-13 07:10 | 雑感
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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