L'art de croire             竹下節子ブログ

「噂があるという噂」印象操作と「見た目」

先日の記事で、TV出のフィヨンのインタビューで先週の水曜に妻の自殺のデマさえあった、というのを受けて「自殺」という言葉を書いた。そのことを、フェミニストの友達に昨日話したら、彼女もこの言葉にショックを受けていた。

そしたら、今朝になって、「そんなデマなどなかった、むしろフィヨン派が流したフェイク」という「エクスプレス」誌の検証記事が送られてきた。

これを読むと、そうか、「噂がある、という噂」を流すのも「印象操作」のひとつなんだなあと思った。

私も友人も「自殺」という言葉に弱い。相手がいかに正しくなくても、追い詰められて死んでしまったなどという状況になれば猛烈に自分を責めるタイプだ。

政治家なんてみんな「役者」だなあ、と改めて思う。うまい「役者」でなければ政治家になれないのかもしれない。

「役者」だから「見た目」も大切。

トランプ大統領がもし170cmくらいのアメリカ人として「小男」だったら、プーチンやサルコジくらいだったら、あの暴言が同じように通用しただろうか。

今のフィヨンは伝統的な「フランス大統領」の「絵」としては、一番似合っている。
ル・ペンは「女」、マクロンは「若造」、と潜在的な弱点を持っている。
それを逆手にとって「新鮮」とできるかどうかはまた別問題だ。
緑の党のジャドはトランプと同じくらい高身長だし好漢だが、彼が組んだアモンは何だか貧弱だし「大統領顔」ではない。
今にして思うと、あれほど低身長を下品に揶揄されたサルコジが、あれほどのカリスマを振りまいたのは不思議なくらいだ。

プーチンもすごいなあと思う。ナポレオン・コンプレックスというのがあって、「同じ種では体が小さい方が攻撃的である」という説も一時流布していた。

今のようなネットの時代、「見た目」がますます拡散されるから、国際舞台に立つ政治家は大変だし、政治をチェックする方も「見た目」に惑わされない識別力が必要だけれど簡単なことではない。
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by mariastella | 2017-03-08 19:59 | フランス
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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