L'art de croire             竹下節子ブログ

上野教会のルルド、願わくば花の下にて…

先日、カトリック上野教会というところに行った。
祭壇に向かって左側にほぼ等身大の聖母の像があって向かい合って誰かが跪いている。なんだろうと思ったら、その横にとっても日本的な掛け軸がかけてあって、その文を見て、それがルルドの御出現だと分かった。こういうのが教会の内部にあるのって初めて見た。洞窟がなくて、聖母とベルナデッタが同じ面に位置している。

後から検索すると、この教会は聖ベルナデッタ教会なんだそうだ。パリ外国宣教会の神父たちが戦後に建てたそうで、東京にベルナデッタに捧げられた聖堂がまだなかったからだそうだ。

そういえば、あの掛け軸もいかにもパリ外国宣教会のテイストだなあと思った。

上野の方に歩く道の両側が桜並木になっていて、白っぽくてはかなげなソメイヨシノの花ってやっぱり独特な風情だと嬉しかった。

もう半世紀近く昔に祖父が亡くなった時、火葬場への山道を車で登った時に見た満開の桜のことを思い出す。
出席者のほぼ全員が西行の「願わくは花の下にて春死なむ……」の歌を口々に引用していた。

よかったね、って。

この和歌のおかげで、この季節に葬いをした人々はさぞや慰められてきたのだろうな、と感無量だ。
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by mariastella | 2017-04-05 00:16 | 雑感
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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