L'art de croire             竹下節子ブログ

アメリカのシリア攻撃

アメリカのシリアへのミサイル攻撃について、ヴィヴィエンヌ・ウェストウッドが、「もしヒラリー・クリントンが大統領になっていたとしても同じ結果だったろう」とコメントしていた。

これをどう読むかは各自考えて下さい。

私はこれについて、アメリカのプロテスタント倫理神学の大家であるスタンレー・ハウアーワスの言っていたことを想起せずにはいられなかった。

トランプの言辞は、完全にアメリカという国を「教会」と見なしている。
彼の忠誠や正義にまつわるレトリックは 長い間アメリカでシステムとして機能してきたキリスト教のレトリックと全く同じだ。アメリカの脱キリスト教の状況は、フランスの世俗化や日本の宗教離れなどの比ではない、重大な方向に向かっている。あそこまでアメリカ・ファーストとかアメリカに忠誠をとか言い切って通じてしまう背景には、「神のみに拠る」、神以外の権威を立てない、神以外を拝まない、という一神教の出発点にある超越価値という設定がある。

昨日の記事の続きにもなるが、その超越点を可視化したもの(ここではアメリカ)にを拝むようになればこれは「偶像崇拝」と言って、一神教の求心力に比例するくらい最悪のものになるわけだ。

「神の国」を夢みて出発したはずのアメリカが、いつの間にか「神イコール国」になってしまった。
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by mariastella | 2017-04-11 00:11 | 雑感
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