L'art de croire             竹下節子ブログ

フランスの新首相

大方の予想通り、アラン・ジュッペの側近だったル・アーヴル市長のエドゥアール・フィリップがマクロン政権の首相に任命された。がたがたになった社会党シンパの多いマクロンのLREM党には共和党の取り込みが必要で、しかも、「手垢のついていない」人が必要だから、共和党のこの人が選ばれた。

46歳と若いし、マクロンと同じく、労働者の階層から「共和国の聖職」である教師になった祖母や曾祖母に文学を学んだ。母はカトリックで教師の父は無神論自由思想家、自分は信仰はないが信仰のある人や聖なるものを尊敬する、と言う。月曜から木曜までパリ9区に夫人のエディット・シャーブル(一つ違い)と3人の子供(10代の二人の息子と7歳になる末娘)と住み、週末に母の住むル・アーヴルに行くという。
夫人とは政治学院で知り合い、行政学院では15位以内(マクロンは5位と言われるが、彼の年の順位は手続きのせいで無効になり訴訟も起こされた)のエリートだが、祖父が共産党員で、ジュッペに誘われるまでは自分も最初は社会党に席を置いた。ミッシェル・ロカールに心酔したのはマクロンとの共通点だ。経済よりも法律に詳しく弁護士でもある。
ボクシングが趣味で、マクロンのように「愛される」ことを標榜するタイプでなく嫌われるのは平気だそうだ。
フィヨンの選挙運動からは途中でドロップ・アウトしている。

マクロンとチームを組むのによくこういう「ぴったりな」人材がいたものだと思うが、それもマクロンの「運の良さ」かもしれない。

新首相は高身長で、小柄なカズヌーヴ首相との引継ぎは対照的だったが、マクロン政権の前衛で戦うには頼もしそうだ。

マクロンは予定通りドイツに。
サルコジ以前のように外交と軍事に専念して、内政は首相を前面に立たせる方針だそうだから、明日の組閣発表が楽しみだ。

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by mariastella | 2017-05-16 01:52 | フランス
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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