L'art de croire             竹下節子ブログ

パリ協定とマクロン(続き)

(これは前の記事の続きです。)(今朝日本語のネットを開いたらパリ条約でなく協定だっので訂正。直訳だとパリ合意かなあとも思っていたのですが。)

今朝のラジオでものまねコメディアンが、マクロンになって、
「パリ協定を離脱したのがアメリカでよかったよ」と言った。

「なぜですか?」

「もし中国だったら、ぼくの中国語はイマイチだから」だって。

このままいけば未来の大統領は中国語のバイリンガルが現れるのかも。

私の前のピアノの生徒でいわゆる生粋のフランス人だけれど、小学校の頃から中国語の家庭教師についていた男の子がいた。親が将来のキャリアに役に立つと思ったそうだ。

今は20歳の学生だ。

その時は、パリの中国人の子弟でフランスの学校に通い国籍も持つ子供たちで中国語の補習にも通いバイリンガルの若者はたくさんいるのだから、見た目ヨーロピアンの若者が多少中国語をできても、直接のビジネスの交渉などは中国系フランス人の方が有利だろうから意味がないのでは…などと思っていたけれど、政治のシーンなら、なるほど切り札の一つになるかも、と今回は納得させられた。

フランスの中等教育では、戦後は第一外国語はドイツ語が主流だった。

ドイツ語が話せたことで占領下のフランスで有利にふるまえたフランス人から得た教訓だった。
ドイツ語の方が文法も難しいので、成績のいい子供たちのクラスに振り分けられることもエリート選別への道だった。
だから「フランス人が英語を話せない」というのは有名だった。

それが、1980年代から、「これからは英語だ」ということで、エリート家庭の子弟も英語を第一外国語に選ぶようになった。

マクロンはその世代だ。

時代は変わる。


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by mariastella | 2017-06-02 17:52 | フランス
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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