L'art de croire             竹下節子ブログ

ウィーンの話 その14 国立図書館とフリーメイスン (追記あり)

世界で最も美しいと言われるウィーンの国立図書館。
(私はプラハのストラホフ修道院の図書館の方がすてきだと思うけど。)

で、中は確かに豪華でこんな感じ。
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まるで宮殿みたいだけれど図書館らしいのはこういうところ。
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でも、驚いたのは、ここで、近代フリーメイスン創設300周年記念展をやっていたことだ。至る所に展示品が並んでいる。
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確かにモーツアルトハウスでもフリーメイスンのロッジの絵があって、魔笛もそうだけれど、モーツアルトの音楽とフリーメイスンの音楽が切り離せないことも分かるけれど…。
ウィーンって、国立の歴史建造物の中で、国をあげての観光の目玉にフリーメイスンが取り上げられる町なんだなあ、と感心したのだ。

パリにもフリーメイスン博物館がなかなか充実した展示をしていて、美術館として公式に認定されているけれど、それはれっきとしたフリーメイスンのロッジの建物の中にある。

ウィーンの国立図書館はいわゆる王宮地区にあって、王宮の一部をなしている。
パリで言えばヴェルサイユ宮殿の中にあるようなものだ。

ウィーンではモーツァルトが「目玉商品」のひとつだから、フリーメイスンも観光「商品」なのだ。

では、例の各種陰謀論、サブカルチャーやネット言説などとは関係のない18世紀テイストの上品で歴史的な展示だけかと思うと、のっけから、
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ほーら、メルケル首相もローマ法王も、マクドナルドも、ミッキーマウスも、あのスターもこの有名人も、みーんな、フリーメイスンのシンボルっぽいジェスチャーや形をしているでしょ、

という感じのパネルがあって、とってもポピュリズム。

いいのか、ウィーン。(続く)

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追記: この記事について、サイトの掲示板Forum3に次のようなコメントがありました。


>>>ウィーンの国立図書館の「フリーメイスン展」には驚きました。
ポップなコラージュ作品は、国立図書館の制作なのか、それとも個人の誰かの作品でしょうか?
ウォルト・ディズニーがメイスンであることは知っていましたが、現ローマ法王やメルケル首相もそうなんですか!
帰属を知らしめる、あるいは誇ること、本人にとってどれほどの名誉があるのか、門外漢の私には全く想像におよびません。<<<

このコラージュは当然ながら単なる釣り、というか「つかみ」です。
見る人の好奇心を掻き立てる「演出」です。
私の驚いたのは、その内容でなく、いくら「巷にあふれるいい加減な話をまず出してから真相に迫る」というコンセプトにしても、こんな立派な国立図書館の展示にそんな2チャンネルなコラージュを堂々と出していることでした。

誰かがある動作やしぐさをしたら即「フリーメイスン」だとか「・・人」だとか他のセクトだとか「認定」っていう言説は、差別や疑心暗鬼の煽動にせよただの娯楽にせよ、ネット上ではうんざりするほどあります。私はそういうものに抵抗する姿勢ですから、誤解なさらないようにお願いします。




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by mariastella | 2017-09-08 01:01 | フリーメイスン
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