L'art de croire             竹下節子ブログ

ベビーブーマー

前の記事で団塊の世代のことを1946から49年生まれと書いたら、サイトのForumで47年からですよとJeanさんから訂正していただいた。
確かに、Jeanさんと同じくその周辺世代の私としては47年から49年という認識があった。ではどうして、46年と書いてしまったのかというと、ただの打ち間違いや思い違いではなく、フランスの私の周りにいるシニアたちのことが頭にあったからだと思う。

フランスでは46年からベビーブームという印象だったからだ。
なるほど、日本では45年8月に終戦、兵士たちが引き揚げてきたのが46年、で、ベビーブームは47年から。一方、フランスのレベルでは45年5月で、「自由フランスが」一応「戦勝国」の側に回ったので、シベリア抑留などの悲劇はなく、すぐにお祭りムード(ドイツ軍には早く譲歩したので、戦禍は特にアメリカ軍によるものの方が大きかったこともあり、占領されて焼け跡から立ち上がるというのでなく、解放のムードが演出されたのだろう)になった。で、ベビーブームは46年というイメージだったのだ。彼らが自分で「ベビーブーマーだから」というのも何度もきいていたので。

今回Jeanさんから指摘していただいたのをきっかけに、フランス語のネットで検索してみると、なんと、フランスの「ベビーブーム」はいろいろな数え方があるけれど、1942年から1965年、というのが標準らしい。

日本人の私としては驚きだ。
確かに、1940年夏には一応ドイツとは「停戦」していてヴィシー政権や占領地域ができていたのだから、「戦闘がなくなった」ということでベビーブームにつながったのだろうか。ゆっくり調べていないから分からない。

同時に、これもまだ確認していないけれど、日本語の団塊の世代というネーミングとベビーブームというネーミングは重なるものではなくて、ベビーブームの中でも突出して多い3年間に生まれた人を団塊の世代というのだろう。

でもこれも、混同して使われていることが多いので、
「団塊、バブル、ロスジェネ、ゆとり、さとり」
などと括られると、私のような団塊ではなくバブルでもない、という意識のある世代は違和感を感じるのかもしれない。
いや、私の世代でもバブルを謳歌した人はたくさんいるのかもしれないけれど、私はその前に日本を離れていたので、実感はない。80年代から日本人がパリでブランド物を大量に買うのは見てきたけれど。

あらためて「36歳以下の世代」のサイト記事を読むと、そのくくりはアメリカの「ミレニアム世代」でもあるそうだ。

これを書いている時点で、日本語と英語の検索はしていないけれど、調べると、フランスの社会学者はフランスの戦後生まれの世代を4つに分けている。

  • 1946 から1964生まれがベビーブーマー。
  • 1965 から 1979がX世代。
  • 1980 から 2000がY世代。
  • 2000年以降がZ世代、だそうだ。

  • 1962年にアルジェリア戦争が終わってからは徴兵された兵が単独で関わるような形の戦争がないから、後は、デジタル分野の情報技術革命とも関連している。

  • 世代論というのは、社会学的な物差しではあっても、かなりの歴史を経過してみないとその本質は見えてこないから、まあ、どれもみな、「仮置き」のコンセプトなんだろう。

  • 40年以上もフランスにいて、ミクロな実感としては、いつもながら、

  • 「国や世代の差よりも個人差の方が大きい」

  • というのに落ち着くのだけれど、ベビーブーマーとも、XYZいずれの世代とも家族や友人、生徒たちを通して親密な接触がある私にとっては、たまに社会学的な眼鏡をかけて観察するのは興味深いかもしれない。





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    by mariastella | 2017-11-16 17:20 | 雑感
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