昨年秋にいただいたままの『中央公論』を正月休みになってようやく読み始めた。
10月号にあった論考で、馬立誠の「対日関係新思考」というものの存在を知った。
近頃、どう考えても、最も危うい問題は朝鮮半島にあるのではなくて中国にあるのではないか、米中の新しい「冷戦」時代に入っているのではないだろうか、と考えて深刻な気分だったので、このような考え方が2002年からあったこと、そして中国の若いエリート層から少しずつ認知されているらしいことを知って、救われた気分になった。
ネットで全文読めないかと探したが、かなりの量がこのブログで引用されていることが分かった。
この引用の後には、日本軍と戦ったフィリピンで18歳で戦死した米兵の両親が、保険金で息子の通っていた大学に奨学基金を設立して日本の若者の留学を援助することにしたエピソードが述べられている。奨学生第一号は元特攻隊員で、その後は日米友好のために尽くした。中国はアメリカを社会の現代的管理を進めるモデルにしているのだから、アメリカの日本との関係の処理の例も参考にせよ、という文脈だ。
このブログにはこの記事だけでなく他にもいろいろ有用な情報が紹介されているし、ホームページの方も充実している。少しずつ過去ログを読んでいく。