2018年2月11日は、ルルドの洞窟で少女ベルナデットの前に聖母マリアが現れた160終年記念の「ルルドのノートルダムの祝日」だった。それに合わせて、70件目の奇跡の治癒が公式に認定されたことが司教から発表された。
治癒を得たのがフランシスコ会系の78歳の修道女で、
名前がなんとシスター・ベルナデット。
ルルドに巡礼をして、洞窟で聖母とベルナデット(聖女)の現存を感じ、病者の秘跡を受け、修道院に戻ってすぐ、聖体の前でルルドの聖母に祈りを捧げた時も、それを感じた。部屋に戻ると脚が熱くなり、体中が軽くなって緩んだ感じがした。で、20年もつけていたコルセット、脚の副木を外して、神経刺激装置のスイッチを切って、立ち上がったら...楽々と歩けた。
2008年7月11日、69歳のことだった。
病名は馬尾症候群。
1960年代に発症、1987年からは歩けなくなった。
うーん、完全に私のツボにはまる出来事。
これから詳しく見ていくが、今忙しいので、そのうちシリーズにするつもり。
ルルドでは年間約100件の「奇跡の治癒」の申したてがある。
審査の対象になるのはいろいろな規定があるので、そのうち、審査してもらえるのは約30件。
申し立ての4件に1件は、ガンの完全治癒。(10年は経過を見られるので再発があると却下)
多国籍の医学者チームが「今の医学では説明できない治癒」と認定する。
それが司教のもとに来たのが去年の2月。
1年かけて、その「説明できない治癒」が「奇跡」と言えるかどうかを査定。
今回の件は、医学者チームのうちの一人が否定的だった。
でも多数決で認定。
それもおもしろい。
前には2011年に起こった治癒について「ルルドの奇跡の起こり方」というシリーズを12回プラス閑話挿入で延々と書いた。
今確認したら、そういえば、あの時も70件目と最初は言われていたのだ。
司教が「奇跡」という言葉を使わなかったので結局カウントされなかった。
いろいろややこしい。
2012年に認定されたのは1965年に起こった治癒、
2013年に認定されたのは1989年に起こった治癒。
今回は2011年の治癒と同じく21世紀に入ってからの治癒で、新しいし、2011年のと同じフランス人なので、証言やコメントが原文で読めるので、じっくり検討できる。
今回のが「奇跡」と安心して宣言されるのは、癒された人がシスターだったということが大きいかもしれない。
前のシリーズの
その1とその12を貼り付けときます。
暇な人、興味のある人は全部読んでみてください。
ちなみに私自身は「奇跡の治癒」にも「ブラック・ジャック」にも期待していない夢のない人です。私の健康ブログ「たかが、肩」のはじめの方に「奇跡の治療」っぽいものをいろいろ試した実録がありますが、その時も「信じることも、治癒の要因」だと言われながら、不信の日々でした。