L'art de croire             竹下節子ブログ

2016年 12月 12日 ( 1 )

マクロン、ヴァルス、マリーヌ・ル・ペン

エマニュエル・マクロンが土曜日にパリの集会で1万5千人を集めて、1h 45も喋りまくった映像を見た。

しゃべるというより、叫んでいる感じで、うーん、あのテンションであれだけ長く話せるのってやはり38歳という若さかなあ、と思った。ジュッペには無理だったよね。

それにしても、はっきり言って、どこのカルトの教祖ですか、という雰囲気だった。

私は彼のディスクールをフランス語の政治言説のレトリックの例として分析しているのだけれど、そして、ナポレオンのそれと比較もしているのだけれど、なんだか、私の興味と少しずれてきた。

でも、この洗脳が進めば、ひょっとしたら大化けするかもよ、とフランス人に話したら、
「いや38歳は若すぎる」とシニアの人たちは言う。

「でも、ナポレオンは35歳で皇帝になったんだよ、ナザレのイエスは33歳で神になったんだよ(語弊がありすぎだが…)」

と私がいうと、

「昔の30代と今の30代は違う」、

って必ず言い返される。

今は七掛けっていうから今の38歳は昔なら26歳くらいってこと?

でもジャンヌ・ダルクは17歳でオルレアンを解放してるしね、

成熟や運命は実年齢と関係ないような気もする。

一方、最近、久しぶりにマリーヌ・ル・ペンがテレビでインタビューに答えていたが、服装、話し方、すべて完璧だった。
それこそ「成熟」を演出していた。
姪のマリー=マレシャル・ル・ペンが妊娠中絶の保険払い戻しをやめる、とか言っていることをふられても、それは自分のマニフェストとは違うと即座に否定した。

「ヨーロッパ離脱やユーロ圏離脱の国民投票をする」という典型的なポピュリズム政策を別としたら、すごくまともだ。

ヴァルス元首相はといえば、予備選に向けて社会党内部をまとめるのに必死という感じで、戦闘的にやっているが、土曜日のミーティングに集まったのは350人という話だから、マクロンと比べられて気の毒だった。

マクロンやヴァルスを見ていると、ル・ペンが一番「疲れない」、というのはいかがなものか。
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by mariastella | 2016-12-12 00:29 | フランス



竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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