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L'art de croire             竹下節子ブログ

2017年 01月 31日 ( 1 )

音楽はテロよりも強し、なのに…

音楽によるレジスタンス、人間の尊厳の証のシリーズ です。

第3弾です。前のはここここなど。




ロンドンに亡命しているクルド人のグループNishtiman (故国という意味)だ。

クルド人の故郷はイラン、イラク、トルコ、シリアにまたがる他、レバノンやアルメニアへ流れた人も含めて3千万人近くもいる。
ISと最も勇敢に戦っていることでも知られているが、実はあらゆる国から利用されている感じだ。

オジャランのロジャヴァ革命の女性の自由と平等、信教の自由など、クルドの理念は中東の希望の灯のように思える。

2012年に結成されたグループは、トルコ、イラン、イラクからの亡命者だ。
シリアのクルドはすでにパスポートもなく国を出られない状態だった。

シリアの故郷をテーマにした曲もある。

イスラムとマイノリティのキリスト教だとかいう以前に、二千年以上前からあるゾロアスター教とかミトラ神の信仰も喚起される。
2015年にIS軍の侵入に40日持ちこたえたコバナの町をタイトルにした新曲は、ゾロアスターの火の守護の川の化身である女性の勇気を称えたものだという。

演奏者としてもすぐれている彼らの曲を聴いていると、ああ、今はもう彼らは、絶対にアメリカには入れてもらえないんだなあ、と思いをはせてしまう。

すばらしい音楽の演奏家たちも「アメリカ・ファースト」の壁に遮られるのだ。

剣にも砲弾にも屈しないアートがナショナリズムに屈せられるのだとしたら、深刻さは重大だ。
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by mariastella | 2017-01-31 01:32 | 音楽



竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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