L'art de croire             竹下節子ブログ

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パリのファチマ

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これを書いている5/13は、ポルトガルのファチマで3人の牧童に聖母マリアがはじめて姿を見せた日から100年の記念日。

ファチマではフランシスコ教皇が巡礼して、幼くして病を得て死んだフランシスコとヤシンタという2人を聖者の列に加えた。殉教者ではないはじめての子供の聖人となる。

私は去年の秋に一足先にファチマの巡礼に行ったから、親しく感じてパリでの記念ミサとロザリオの集まりに出て見た。フランスにいる移民で最も多数なのはポルトガル人だ。ポルトガル人とのハーフの数もとても多い。で、パリには、 ポルトガル人の教会と称されるところがある。ファチマのノートルダム教会とも言われ、ファチマの聖地の出張所みたいな格付けになっている。ファチマの聖母の言った通り、毎月13日(12日の夜)にロザリオの祈りがささげられる。
この教会は19区の端にあって、第二次大戦後のパリ解放の記念に建てられたゴシック様式のもので、十字架のイエスが栄光の姿であるところが近代的。
かなり広いが人はいっぱいで2階席も使われた。
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ロザリオの祈りは、先唱が、病の床にある人の嘆息のようにひそやかにはじまり、「大声を出さないように」と何度も注意がある。ロザリオの祈りというとつい機械的に繰り出されるし、ファチマで聞いたのも念仏みたいなものだったが、ここでは、隣の人の祈りを聞きなさい、とまで言われた。そうしてはじめて共同の祈りとなる。なるほど。

司式をした司祭はユーモアもあって、

実は今からファチマの秘密を公開します、

と宣言し、それは十字架のイエスが、自分の母をもうママンとは呼ばずに、婦人よ、と呼んで、全ての人のママンとして捧げ、新しい母性を創造したということです、と言った。だからみんなは聖母をママンと呼んでもいいのだ、と。

その後で、献金の籠が回される前には、

ファチマの第二の秘密も明らかにしましょう、

聖母は、銅アレルギーなのです、
紙が好きです、

と言って笑わせた。

で、1ユーロ以下の銅貨は入れられず、見ると、5ユーロ札が一番多かった。
ヨハネ-パウロ2世の聖遺物もあった。
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入り口では私も去年ファチマで買った公式ロザリオなどが売られていた。
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途中でも最後にも、「ファティマのノートルダム、」「私たちのためにお祈りください」という掛け合いが三度続いた後に、二人の子供の新聖人の名が「聖」を冠して呼ばれて「私たちのためにお祈りください」、と続く。聖人の連祷という奴だが、この三者に限定したところが新鮮だ。早逝したこんな子供たちが、突然「聖ナントカ」と呼ばれて祈りの取次ぎをたのまれても戸惑っているかもしれない。

ともかくここのミサでは跪く人の割合も高くて、アヴェ、アヴェ、アヴェ・マリアという時に掌を上に向けて高く上げる人の数も多く、化体(聖変化)の時には鈴音が響くし、聖体拝領を手で受けない人の数も多い。ポルトガル風味だ。

でも、こういう場所のこういう「演出?」を見ていると、フランスのような国で選挙戦を戦うような人は、少なくとも教会でどういう典礼がどのように行われ、どういう言葉が使われているのかを熟知している必要があるなあとあらためて思う。マクロンがイエズス会の学校で洗礼を受け「超越の存在」から使命を託された印象を述べ、愛を持って謙虚に仕えるなどと語るルーツは多くの人からサブリミナルにキャッチされているのだろう。



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by mariastella | 2017-05-14 03:16 | 宗教



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