日曜の朝、ベッドでぐずぐずしながらラジオのニュースを聞くともなく聞いていると、「ジャポン(Japon)」という言葉が。寝ぼけていても反応するキーワードはいろいろあるが、ジャポンもその一つである。阪神大震災のニュースも朝のラジオで始めて知った。
ところが、最初の5秒ほど、何を言っているのか全く分らなかった。
5秒といえば、ニュースの見出しを理解するのに充分な長さである。
日本語かフランス語なら、同じ程度に内容をキャッチできる。
できないのは、スポーツニュースなどで、外国人選手の名がずらずらと出てくるような場合くらいだ。
でも日本のニュースなら固有名詞でも、それがフランス読みでも、当然、推測できる。
5秒ほどでキャッチしたのは、ノムラ、沈んだ、カタストロフ、という言葉。
こんな朝に日本のニュース、しかもカタストロフィ? ノムラが沈んだ? ノムラ=野村證券というのが連想された。では、大手証券会社が破産したのか? 経済恐慌か? とその5秒ほどのうちに考えがめぐった。
で、目が醒めて続きを聞くと、シバ(これは千葉だと分る)の海で、漁船が巨大ノムラに引きずられて沈没した。すぐに救助されたが、ノムラの巨大化は気候異変のせいかもしれない、とかいう。ノムラはクラゲらしい。
すごく気になったので、起きてからネットで「千葉+クラゲ」で検索したら、10月末に千葉で漁船がエチゼンクラゲの重さで沈む事故があったと分った。では大ニュースでなく、日曜の朝に、最近の世界のちょっとした珍しいニュースを話題にしただけらしい。で、あらためてエチゼンクラゲを検索すると、学名が Nemopilema nomurai で英語名が Nomura's jellyfish とある。1920年代の発見者が野村さんという人だったらしい。フランス語のニュースでも、クラゲという言葉も使われたので理解できたのだが、基本的には何度もノムラが、ノムラが、と繰り返されていた。そんなに有名なのか、ノムラクラゲ?
日頃、フランス語と日本語のバイリンガルは自分の中ですっかり自然だと思っていたので、棲み分けが侵されるこういうシーンにたまに出会うと、印象的だったので、ここにメモ。