今朝のラジオで、おもしろいことを聞いた。個別には知ってたのに関連付けたことはなかった。
アラビア語にはPの発音がないから、アラビア語でしか育っていないアラブ人は「パレスティナ」って発音できないんだそうだ。(語源はぺリシテ人だとかだろう)
音声学的に破裂音PはBに置き換えられやすい。そしてPとFも互換性がある。で、パリ(バリ?)でエッフェル塔に寄るパレスティナ人が、「ちょっとエッベル塔に)と言った。
Fはそのまま発音可能なのに、Fをわざわざ脳内でまずPに変換してそれがBというなまりになって出てきたわけだ。
Hの音が聞こえないフランス人が日本語の書きとりの時間に、
「あしたのあさ、おかあさんが」
と言うのを完璧に聞いているのに、わざわざ気をきかせて
「はしたのはさ、ほかあさんが」
と書きとったり無理に発音したりすることがあるのと同じだなあ。