Michel Onfray の宗教攻撃無神論本は、気持ちは分かるがブリミィティヴだなあと日ごろ思っていた。獲物を追う狩人みたいな人だが、狩りの季節も狩場も道具もかみあってないよ、という感じだった。
そのオンフレイが今度は同じく無神論仲間のフロイト大先生を「裸の王様」だと噛みついた。フロイトは自分でも「精神分析学は科学でなくて冒険だ」と言っていたそうだ。
フロイトの生い立ちがまたすさまじく、その自分の生い立ちを基に世界観を築いたので、最初に理論ありき、後は、こじつけに継ぐこじつけで、まるで、陰謀論世界観構築の構造と似ている。
これほど「あやしい」のはかなり分かっているのに、ツールとして使いまわしができるせいか、何よりも、高価な「治療」が産業として成り立っているからか、ユングなど別の方向に流れたりして境界が曖昧になって、周辺部では水増し正常化とプラグマティックな方法論とニューエイジ系オカルトに吸収された部分とが混在してるからか、いまさら、「教祖」フロイトをわざわざあげつらって嘲う人はいない。オンフレイくらいだろうな。読めば楽しめるかもしれない。後はカントの性生活について論じた架空の哲学者Jean-Baptiste Botul くらいかも。