15日にパリで東日本大震災支援のチャリティ・コンサートをする佐藤俊太郎さんとお話しした。
イギリスやフィンランドや日本のオーケストラを指揮する時の団員との関係のお国柄の違いや、聴衆の反応の違いについていろいろ話を聞いていたのだが、
フランスでは、コンサート後の拍手の後、それがだんだんと、アンコールを要求する手拍子になるのだが、それは他の国ではないと言われて驚いた。
私は昔から日本でいろいろとクラシックのコンサートに行ったし、フランスでもさまざまなコンサートに行くし、両方の国で多少なりとコンサートをする側にまわったこともある。
アンコール演奏をしてほしい時には聴衆が拍手のリズムを変えるというのは、あまりにも普通だと思っていたので、それが、いつもどこでも同じだと思いこんでいた。
そう言えば、日本ではなかったんだっけ?
日本では昔はあまり声をかけなかったが、いつからか必ずブラボーという声をかけてくれる人が出てきて、たまにだがスタンディング・オベーションもある。
アメリカではそれがいつもお約束だそうだ。
フィンランドの聴衆の拍手は地味で、はじめて振った時は心配したが、それが普通だと言われたそうだ。
フランスで、ものすごくアンコールを要求する時は足踏みまですることがある。
一度何かのコンサートで、なかなか始まらなかった時にも、聴衆が待ちきれなくて手拍子で開始を要求したことがある。
演奏後は最初は普通の拍手なのだが、だんだんと手拍子がシンクロしてはっきりとした意思表示になるのだ。
個人主義の国の癖に、何かを要求する時は足並み(いや、手並みか・・)を合わせるやつらだなあ。
演奏する側としては悪い気はしない。
そのかわり、もうアンコール曲を弾かない時は、それをはっきり意思表示しないといけない。楽器を持って戻らないとか。もう終わりだというジェスチャーをするとか。すると、普通の拍手に代わって静かに幕となる。
アンコールのない芝居やオペラの時でも最後は手拍子になるが、それはカーテンコールの要求だ。それがいつまでも続く時は、もう終わりということを知らせるために客席のライトがつけられたりする。
本当にフランスだけなのだろうか。
いつ頃からこんなふうなのだろう。
イタリアなど他のラテン国はどうなのだろう。
思い立ってネットで検索したら、
http://books.google.fr/books?id=5fKPlLV2ofgC&pg=PA58&lpg=PA58&dq=scander+l%27applaudissement&source=bl&ots=kPsJmW9T6g&sig=3ZPMZe8MTo6ezec_hrfrfCZBaDg&hl=fr&ei=FSeeTa6DB9KZhQeMwpGmBA&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=1&sqi=2&ved=0CBgQ6AEwAA#v=onepage&q=scander%20l%27applaudissement&f=false
という拍手の歴史の本が読めた。(読めない部分もある)
フランス語で曲を弾く時はexécuterという単語を使うのだが、それは死刑執行と同じ単語なのだが、それを取り上げて、生も死も拍手をともなう、なんてことから始まっていてなかなか面白そうだ。