セルジュを叫ばせた激痛は、2分後に消滅した。
それと共に、全身が楽になった。
ずっと冷たかった左脚が温まってくるのを感じた。
ゆっくりとホテルに向かい、聖ヨセフ門への坂をのぼりながら、突然、マリアが彼を助けに来てくれたのだと理解した。
これはただの幻想なのだろうか。
セルジュは妻に電話して、何か分からないけれど何かが起こった、と報告した。
次の朝、セルジュの体調は完璧だった。
ではあれは夢ではなかったのだ。
セルジュはホテルにいる司祭に報告し、2人で医学センターにこの「治癒」を申告に行った。 (続く)