キオスクで見かけたル・モンド紙にアレヴァを去るAnne Lauvergeonのインタヴューが載っていたので、思わず買ってしまった。
彼女とEDF(フランス電力)のトップとの関係が悪いとか、いろいろ取りざたされたのだが、彼女がトップだったこの10年でアレヴァは業界で世界4位から1位になり株が75%上昇した実績を持つ。三期目もやる気満々だった彼女が大統領から退職を通告されたことも含めて、彼女の言い分を聞きたかった。
フクシマにいち早くかけつけて汚染水処理の商売をした背景もできたら知りたかった。
結果は・・・
複合的で微妙だ。
今、仕事中なので、ここでゆっくり紹介したり分析したりする暇はない。
ただ、フクシマへの反応については、彼女はフランス人はドイツ人と同じ情緒的反応をして、イギリスのプラグマテッィクな反応とは対照的だと考える。
これからは情緒よりも理性に呼びかけたいとか言っている。
一つ注目できる言葉があった。
On ne peut faire du nucléaire sans avoir le sens du tragique.
というのだ。
「悲劇に対する感性なしには核を扱えない。」
とでも言おうか。
その後で、カダフィには売れない、と言っている文脈からして、「誇大妄想家の手には渡してはならない」、ということらしい。
核を「力」のツールにはするな、ということらしい。
敷衍していくとインパクトが減っていくが、ここに彼女のけっこう本質的な思想が隠れているのかもしれない。
日本で「原発は一神教的テクノロジーだ」というようなヨタ話が何となくまかり通るのに違和感があったので、これだけメモっておく。
(ちなみに私は核兵器と同様に核エネルギーも世界規模で削減と不拡散に向かうべきだと考えている。私の子供の頃は核戦争の恐怖がインプットされていた。今の子供たちに原発事故の恐怖がインプットされていくのは耐えられない。それこそ理性に訴えてフランスも新しいクリーン・エネルギー開発にかかってほしい)