最近の世界のニュースを見ていると、不思議なことがたくさんある。
たとえば、シリアで民衆弾圧を続けるアサド大統領の退任を求めるアラブ連合をはじめとする「国際社会」の動きにあくまでも抵抗するロシアの思惑。
ロシアはシリアに武器を輸出する最大の国だとか、地中海で唯一残ったロシア海軍基地(しかも改修したばかり)を置いているとか、人口の7.5%であるシリアの正教徒にロシア正教が影響を持っているとか、もっともらしい解説もされる。
リビアの時に棄権しただけで拒否権を発動しなかった大統領に不満だったプーチンの意思表示だとか、強気を示して国内の不満分子を威嚇しているとかいうのもあるのだう。
日本的な感覚では、ロシアはトルコなどよりはるかに「ヨーロッパ」の仲間のような気がするのだが、シリアに関する報道をフランスで聞いている限り、ロシアの異質性が目立ってくる。
アメリカの大統領予備選の共和党の2人のプロフィールもなんだか驚きだ。
この2人のうちどちらかが大統領になるようなことがあれば、オバマの時よりもある意味で衝撃的だ。
ギングリッチはルター派から、福音派バプテスト、さらにカトリックへと三回も宗旨替えをした男だし、不倫と結婚、離婚を繰り返している。
ロムニ-はモルモン教徒で、これもかなり特殊だ。
これがフランスならどうってことのない経歴だが、あのアメリカでこういうことになるなんて、2人の共通点である「金持ち」というところだけがやはり今は基準なのだろうか・・・