この春に猫好きつながりで訪ねて行った谷中の猫町カフェ29のブログに、11月3日の
トークのご案内が出ています(トークの場所は別のところです。でもここの猫町カフェ29の猫ちゃん、聖母マリアのメダルをつけた首輪をつけてるんです)。
先日のコプト教会での「聖母ご出現」にも多大な影響を与えた19世紀型聖母ブームの始まりはなんといっても、1830年、パリのど真ん中のバック通りで起こったご出現です。
1830年のメンタリティが古いのか新しいのか、このご出現話がキッチュなのか迷信がかっているのか、時代が要請したのか文化が醸成したのか、時々分からなくなるのですが、すごいのは、21世紀になってもしっかりと、分かりやすいメッセージを掲げて、「この聖堂に来る人には特別のお恵みが・・・」ということになっていることです。
奇跡のメダル(不思議のメダイ)自体も、もう携帯可能のパワースポットみたいになって世界中に行きとどいているし。
このご出現と切っても切れないのが「ロザリオ」の祈りで、キリスト教世界で最も愛されている祈りです。日本の隠れキリシタンもそうでしたが、迫害されて地下に潜ったキリスト教徒たちが発見された時に最後に残っているのはこの祈りの継承ということが少なくありません。よく見ると、その中には、定住と旅、自分と他者、現世と死と来世をつなぐキイワードがちりばめられています。
こういう連祷の連鎖というのは侮れないエネルギーを持っているような気がします。
そういうご縁に触れてみたいという好奇心のある方はどうぞ。