先日Léon Bloy について書いたが、『ジャンヌダルクとドイツ』という本をボストンの公立図書館のジャンヌ・ダルク・コレクションからPDFをダウンロードしたものを今読んでいる。
それにしても、この人のハルマゲドンへの期待みたいなものと第一次大戦でドイツに期待したアンテクリスト的なヴィジョンは一体何だったんだろう。
関心のジャンルが私と似ている割には大きな謎が残る。
で、先日、バロック・バレーのレッスンの近くにある本屋に寄って『ナポレオンの魂』を注文しようと思ったら、
「あ、それならここにあるから」と
すぐに出されたのには驚いた。まだ出版社の名も言っていなかったのだ。
私の行きつけの書店はサン・シュルピスにあるLa Procureで5%の割引カードも持っているのだが、バレーのレッスンの前後に寄るためには、近い割にアクセスが悪い。
バレーのレッスン以外にはほとんど出歩かないので、近頃は、10回買うと全額の5%を次に引いてくれるというバレーの近所の個人書店でよく注文するようになった。
とても狭い店舗なので自分の目当ての本などはないだろうと思っていたのに、いきなり棚から出してくれたのだ。
それから、その書店主さんと、ブロワとベルナノスの反ユダヤ主義がミスティックなもので差別的なものではなかったということなどについて、いろいろな話をした。
フランスのような国に住んでいると、どこにホロコーストの犠牲者の子孫がいるか分からないし、戦闘的無神論者や差別主義者にぶつからないとは限らないから、私は「知らない人」とは宗教や思想的な話はできるだけしないようにしている。
まあ向こうの方は一目見て私がユダヤ人でもなく共和国原理主義風無神論者でもないことは分かるだろうから、話がしやすいかもしれない。
結局、大いにレクチャーしてもらってブロワの『ユダヤ人による救済』も勧められて購入した。
それからメールでやりとりするようになって、今は、フランス型のフリーメイスンにおける一神教折衷主義についての本を探してもらっている。
「ついでに私の代わりに読んで要点をレクチャーしてくださいよ」と言ったら自分も興味があるから、と答えて、いろいろ読んでくれている。
私の知りたいのは19世紀末におけるフリーメイスンの「教義」の中で、三つの一神教が関わる折衷主義l'éclectismeと混合主義syncrétisme の区別の付け方だ。
ジャンヌ・ダルクとユダとフリーメイスンとナポレオンという私の最近のテーマが19世紀末の神秘主義の流れの中でつながっていくのは興味深い。