(この記事はバロック音楽好きの人を対象にして書いています。そのうち音楽記事はすべてトリオのブログにコピーすることにします。音楽やダンスに興味ない人はスルーしてください)
つい最近
デュフリィの「シャコンヌ」とヴァトーの「シテール島への巡礼」について書いた。
その時にyoutubeで楽譜付きで聴けるチェンバロ演奏をリンクしたが、そこでは、私たちのトリオが演奏する時と同じ魅力は感じられないと書いた。
それの多くは「音色」の違いと各パートのバランスにある。チェンバロでは一人が2つの手で弾いているのを私たちは三つのパートに分けていろいろな微調整をしているのだから当然といえば当然だ。これを弾く時にはピッチも415でなく440に上げている。
もう一つは、その「出だし」の部分である。
中間部の魅力に比べて出だしがあまり腑に落ちない。
実は、何度も弾くと分かってくるが、ミオンのサラバンドと同じように、この曲はシャコンヌの出だしがいきなりヘミオラになっているのである。それが最初の区切りまでずっと続く。
はじめは低音部だけがヘミオラになっているのかと思った。
高音と中音は補完的に展開する。
私たちは練習する時かならず2パートずつ弾いてみるのだが、
たとえば低音部と中音部が弾いている時、和声を確認するために高音が各小節の一拍目だけを弾くことがある。ところが、このシャコンンヌの出だしでは、それがほぼ不可能になる。つまり機械的に各小節の一拍目だけに注目すると何が何だか分からない。頭の中で全メロディを喚起しながら音を拾うしかない。
で、完全にヘミオラの強拍を拾うとすんなりいくのだ。
このシャコンンヌは振付を想定していないわけだが、そこに注目して振りつければ魅力的なものになると思う。
(このブログを読んでいるプロのチェンバロ奏者の方はぜひご意見を聞かせてください。)
先週末にパリでアナ・イスぺスのバロックダンスの研修があった。私の友人では精神科医のエヴリーヌ(私が17年前にセシリアのところでバロックダンスをはじめた時にすでに上級クラスにいた人だ)とダニー(この人は踊りのプロ)が出席して、11時間も踊ってふらふらになったといっていた。
「高い位置で踊る」のが特徴だという。
アナ・イエペスはギタリストのナルシソ・イエペスの娘で楽器もかなり弾いた人だから、楽器から出発してプロのダンサーになった貴重な人だ。彼女ならこのデュフリィにどんな振付をするだろう。
日本人では
樋口裕子さんが参加されていてメルアドの交換もしたとダニーが言っていた。
今エリカがアメリカに行っているので私はダニーと組んで踊っている。
パートナーによって踊り方(視線や間の取り方やアクセントの置き方)を完全に変えることができるのもこの種のダンスの楽しいところだ。