モルシ政権が倒されてからエジプトの各地でコプト教会や教区が荒らされている。
ムスリム兄弟団なのか、彼らを支援するサルフィストなのか、だだの「火事場泥棒」的なテロなのかはっきりしない。警察はかけつけず、キリスト教徒たちの側も武器を持って防衛するので犠牲者の数は増えている。
シリアだとかアレキサンドリアだとか、キリスト教発生的に由緒ある地域で、同民族が政治的混乱の中で宗教の名によって殺し合っているのを見ると、問題は、もはや形式的な「民主主義体制」の樹立ではなくて、もっと根本的なユニヴァーサリズムを標榜することへの合意しかないような気がする。