ここにきてスコットランド独立投票の予想で、はじめて独立派がうわまった。
ひょっとしたら本当にスコットランドがユーナイティッド・キンダムから離脱するかもしれない。
個人的に慌てる。
なぜなら今フリーメイスンについての選書を書いているのだけれど、近代メイスンの発祥はスコットランド。典礼もスコットランド典礼が有名。
でも、一般向きの本を書くときは私は便宜上アメリカ合衆国と言わずにアメリカ、グレートブリテン連合王国とか言わずにイギリスと書いていて、今も、「プロテスタントのイギリスで」などと書いていたからだ。
スコットランドが独立するようなら全部訂正しなくてはならない。
私がフランスで一番親しい「イギリス人」はスコットランド人で、彼はもちろん私がイギリスとかイギリス人という言葉を安易に使うと必ず訂正する。
で、なにかというと、「英仏百年戦争でフランスとスコットランドは一緒にイギリスと戦ったもんね」という話になり、実際、フランス人とスコットランド人がつき合うと必ずそれが話題になり友情の証しみたいになるのだ。
で、もし本当にスコットランドがUKから離脱するとしたら、キャメロン首相の政治生命は無事ではすまないだろう。スコットランドはイギリスの新自由主義を批判して、フランス風の民主社会主義政策を望んでいるからだ。
今回の独立投票が歴史上ユニークとなるのは、民族主義、国家主義によって独立を求めて争うのでなく、その逆で、スコットランドはイギリスよりずっとヨーロッパ主義だというところだ。つまり、「イギリスの一部」であるよりも「ヨーロッパの一部」であることを望んでいる。
もし独立が実現したら、カタロニア問題をかかえるスペインも真っ青だろう。
しかし、もしスコットランドが分かれるとして、自動的にEUのメンバーと見なされるかどうかはまだ分からない。
もし独立したスコットランドがあらためてEU加盟を申請しなければならないのなら、イギリスが拒否権を発動する可能性だってある。
今まではワールドカップの代表チームを見る時くらいしかあまり考えなかったイングランドとスコットランドの間の溝の深さだが、これからの動向が注目される。