ギリシャで急進左派のシリザが政権についた。
40歳になったばかりの若きツプィラス首相は「インタナショナル」で迎えられた。
彼には25年来の伴侶がいるのだそうで、と言うことは15歳の頃から一緒みたいだ。
でも、結婚していなくて、2人子供がいて、子供に洗礼を受けさせていない、とあった。
ギリシャ正教が浸透しているギリシャではかなりイデオロギッシュだ。
でも、当選したらすぐにアテネ大主教と並んで写真に撮られていた。
慣例としたらこの大主教の前で就任の宣誓をやるのだろう。
ギリシャが破産するに至るまでめちゃくちゃな財政を放置していたことについて
「ラテン」のヨーロッパと違ってギリシャは「オリエント」だから、財政についての感覚がそもそも違うのだ、
と言うのを聞いたことがある。
西ローマ帝国の版図には入っていないが、東方正教の東ヨーロッパも今はEUに入っているのだから、ギリシャの場合、ローマ・カトリック系(とそこから離反したプロテスタント)対正教と言うのではなく、やはり「オリエント」のメンタリティが「違う」と言われるらしい。
でも今の悲惨は、2012年来の緊縮財政が人々を窮乏させ、社会保障もなくなり、屈辱を与えたから、と言われている。
貧困と屈辱があってもテロではなくてちゃんと選挙で「革命」ができてしまうのはやはり「民主主義」の揺籃の地であると思わせるし、かつ、ギリシャ正教の権威と洗礼を拒否するような「自由」とが両立しているという感じも昨今の国際事情に鑑みて、ほっとさせられる。
今のままでギリシャの借金をちゃらにするとフランス人の一人一人が650ユーロ(8万5千円くらい)の負担になるなどとテレビでは試算していたが、これからいろいろと交渉されていくことになるのだろう。