電話線がようやく復旧した。
最後はさすがに友人から借りたルーターを使っていたが、最初から「すぐに復旧する」「48時間待ってくれ」「週明けにはOK」などと言われ続けたので、それなら我慢しようかと思って騙され続け、結局4週間も過ごした。
これを読んでいる日本の人にはあらゆる意味で訳が分からないだろうが、フランスに住んだことのある人やフランスにいる人なら分かると思う。何かのことで明らかに一方的な被害を受けてもそれを修復してもらうのに数ヶ月や数年かかったり訴訟にもつれこむことなどよくある世界なのだ。
ほとんどうちで仕事している私がスマートフォンを使っていないことも含めて、電話線が盗まれただけでどうして4週間もネットがつかえないのだ、と理解できないと思うが、まあ細かい事情を書いてもしょうがない。
日に一度は図書館やマクドナルドでメールのチェックだけはしていた。調べ物がある時はうちでリストを作っておいてやはり図書館のwifiを使って調べた。
そして図書館でもマクドナルドでも発見があった。
まず、市立の図書館。
5月末のコンサートの会場をチェックするためにパリの教会のサイトにアクセスしようとした。
赤文字で「
INTERDICTION禁止」と出た。
その下に 「理由=宗教」とあった。
ある人がメールで、日本語のあるサイトのアドレスを送ってくれた。
医学系のサイトで、あやしいものではもちろんない。
クリックするとまた赤文字で「
INTERDICTION禁止」と出た。
その下に 「理由=未知」とあった。素性が分からない、というほどの意味だ。
いつからこうなっているのだろう。
はやい話、図書館で若者が過激なモスクやアラビア語の過激派サイトにアクセスすることを禁止したいのが本音だと思う。けれども、イスラムとかアラブに限って遮断すると、イスラム差別、マグレブ移民差別だとか言われるから、すべての宗教、アルファベットを使わない「あやしい言葉」のサイトのアクセスをまとめて禁止しているのだ。
驚いた。
フランスでカトリック教会のサイトがブロックされているなんて日本でお寺のサイトが全部ブロックされているようなものだ。
マクドナルドではさすがにそういう処置はされてないのでなんだかほっとする。
でも、深夜のマクドナルドに子連れの女性が少なからずいるのに驚いた。
たとえば若い女性が2人、それぞれ3歳くらいの子供を連れて自由に遊ばせながら平日の午後11時ごろに延々とおしゃべりしている。
日本で子供連れの若いカップルなどが深夜に居酒屋で過ごしているという話を思い出した。
マクドナルドにはアルコールがないから、子供の環境としては居酒屋よりはましだけれど。
私は今回何度も通ったのでもうマクドナルドのマークを見るのもうんざりしている。
小さい子を連れて夜にファスト・フードに行くという発想がないので、それが「普通」のようにいつも夜に子供たちが走り回っているという状況にショックを受けた。
うちでPC画面を見ているだけでは絶対に分からないことってあるもんだなあ。