インドネシアでイスラム過激派がスターバックスなどを攻撃して死者を出すテロがあった。
ジャカルタの知事バスキ・プルナマ(選挙でなく政府の任命による職)が、ムスリムが、イマムを選ぶことに関してコーランの解釈を誤っているという発言を9月末にした。
すぐに謝罪に追い込まれたが10/14に一万人のデモが起こり、FPI(イスラム守備戦線)という過激派が暴走し、今や無差別テロ化している。
世界一のムスリム人口を擁するインドネシアの首都のトップがプロテスタントのキリスト教徒でしかも、マイノリティの中国系で、人気歌手だったというのも驚きだ。
(スカルノ時代の1964-5年にはジャカルタで画家の Henk Ngantungaという中国系の人がこのポストにあったらしい)
バスキは、ジャカルタにある1700の学校長に女生徒のイスラム・スカーフ着用は義務ではないのだと通達しているし、学校以外でもイスラム・スカーフはつけたくない人に強制してはいけないと繰り返している。
すでにイスラム過激派にとっては「不都合」な人物であったわけだ。
人口の95%がムスリムのセネガルでは、独立後最初の大統領はキリスト教徒で、その後も一定の数の大臣や議員がいる。これを植民地の名残とみるかどうかは別として、ジャカルタにこういうトップがいること自体が日本人の感覚には驚きだ。
バスキは汚職を一掃するなど、一般市民からの支持率は高いという。
2014年にジャカルタ知事に任命された時すぐに、Semarang大司教でインドネシア司教会議議長のJohannes Pujasumarta という人が、行政と宗教は関係がないというような声明を出している。
インドネシアにカトリックの大司教なんていたことさえも知らなかったけれど、バスキはプロテスタントだというし、では、そのプロテスタント教会は何もコメントしていないのだろうか。
検索してみたけれど今のところよく分からない。忘れないうちにこに書いておく。