フランス社会党(緑の党も含む)の大統領予備選の第一回投票は来年の1/22だ。
立候補しているのは共和党と同じく7人で、うち女性も共和党と同じく1人だけ。
普通でいうと、首相を辞任して立候補したマニュエル・ヴァルスが「優勢」というか、現政府の後継として社会党を代表する候補者になってもいいのだけれど、なぜか、メディアは、そういう予想をしない。
共和党の予備選で長い間、口をそろえてジュッペとサルコジの対決と言っていたのが見事に外れたので、もうそういう予想を口にしないという自制が働いているらしい。
分裂していると批判される社会党をまとめるために、みなしきりに、自分はrassemblerする候補だとかとかrassemblementの候補だとか強調している。
「結集する」とか「団結する」という意味だ。
いったん大統領になったら左右の溝を超えてフランス人すべてをまとめあげるというのが大統領制の建前だけれど、予備選までひと月、本選挙まであと4ヶ月だというのに、社会党をまとめあげることすら難しい。
7人の候補者がみなこの言葉を使っているのも滑稽だ(ジュッペもフィヨンももちろん使っていた)。
この言葉の「一致団結」というニュアンスは、自然に統合に向かうという意味ではなく、誰かが主体的に呼びかけて、そこに皆が集まる、という含意があるから、いわば団長のもとに団結するということになる。
だから、7人の候補者がみなこの言葉を使うと、団長7人でむしろ立派な分裂だなあという感じだ。
アメリカではトランプがヘイトスピーチを罪に問わない方向に向かうようだ。
そんな中で、カズヌーヴ新首相がカトリック左派の雑誌でとても重要なことを口にしていた。
フランスの理念は「福音的」だというのだ。
「キリスト教的」というのと「福音的」というのは似て非なるものだ。
私が今書いている本はそのことに光を当てている。
いったん行き先が見えてくると、同じ途上にいる人たちの姿が見えてくる。