写真はこんな感じ。
こんな風になるのは至福だけれど、でも私の場合、実際は、猫にまつわりつかれると練習できないのでドアを閉めている。
楽器を爪で引っ掻かれるのも怖い。
去年の今頃はフィルハーモニーで弾く曲の暗譜のおさらいとスピードアップで忙しかった。
今年もフランスでは「学年末」なのであわただしい。
23日にヴィオラでバッハのブランデンブルク協奏曲を弾く。
私は第一ヴィオラ。
緊張するのは第三楽章の32分音符が形を変えて出てくるところだけだ。
第一楽章は楽だし、第二楽章は一小節しかない。
生徒たちも混ぜることになったのでテンポをやや落とすので楽になった。
チェロとコントラバスは音楽院の教師が加わってくれる。
今日の午後も3楽章を4度も通しで弾いた。
いつも思うが、全く「間」のない曲で、弾いていると酩酊状態になりそうだ。
あんまり考えないで済む、というのは助かる。
その他に、カルテットで、イギリスの曲Giles Farnaby(1560-1640) のHis Humor 。
もう一つパサカリアを弾くのだけれど、このメンバーにはバロック・バレーの想定というものがまったくないので、フラストレーションを感じる。
その他は、秋のトリオのコンサートの練習をしている。
ある程度「毎日」さらわないと、左手の小指の筋肉が落ちるからだ。
ヴィオラでも左手の小指を使うけれど、ギターほどに角度がいろいろ変わらないしあまり力を入れなくても音が出る。ギターが一番大変だ。
田村洋さんのオリエンタル・ダンスの全楽章がそろったので、最近通しで弾き始めた。
物語が展開する第一楽章、
ゆったりメロディックなのにバッハっぽい場所もある第二楽章、
そしてリズムがおもしろく、ゲーム音楽にもなりそうな第三楽章。
第一楽章はのっけから「ダンス」が見える。
第三楽章はもちろん体を動かせる。
難しいのはダンス曲としての第二楽章をどう扱うかだ。
この楽章にだけ「dream trees」という副題がついている。
だんだんと見えてくると思う。
10月の山陽小野田市での初演が楽しみだ。