カトリック雑誌の記事の続き。
カトリック雑誌『La Vie』は必ずしもマクロンを評価していないのだが、なんとフランソワ教皇とマクロンの「五つの共通点」という記事があった。
確かにこのふたりは、年齢はマクロンが教皇の半分もいっていないけれど、前任者たちと違って型破りであるという共通点はある。
で、その1
もちろん、イエズス会つながり。
教皇は1958年に21歳でアルゼンチンのイエズス会の志願者に。規律正しいところに惹かれたという。自分は生まれつき規律正しくないのに不思議だ、と言う。理想を上から押し付けるのではなく現実から出発して人々を具体的な状況から、神との関係においての自由を得るように助け導く、そのために分別を働かさねばならない。
マクロンは、アミアンのイエズス会系中公一貫校(フランスでは7年)で学び、両親が不可知主義者なのに12歳で洗礼を受けた。学校にイエズス会士が常勤していた最後の世代の生徒だった。パーソナルな能力に注目して個別の成功を目指すことと、体制的よりも内的に霊性へアプローチすることを教えられたという。
イエズス会が、時代の波の中で生き残って今まで続いて、ついに教皇まで輩出したことは驚きだが、それはローマ・カトリック教会が時代の波の中で今まで続いて生き残ったことが驚きであることと似ている。
(続く)