フランスに長九住む日本人として、アメリカよりもフランスのシェアの方が大きい部門が日本にあるとなんだか嬉しくなる。
生活に密着しているものでは、たとえば、メートル法に摂氏の温度。
メートル法なんて、完全にフランス革命の産物みたいなものだし、1867年のパリ万博に日本が招待されたことも大きいのかなあ。
英語っぽい「メーター」と表記せずにカタカナも「メートル」とフランス語っぽくなっている。
アングロサクソン国はずっとヤード・ポンド法だったけれど、今ではヤード・ポンドにこだわるのはアメリカくらいだろう。
摂氏温度表示も華氏よりグローバルだ。
私は日本人がアメリカに住んだら、ヤード・ポンド法と華氏で、生活感覚が少し狂うかも、などと思ってしまう。
フランスは時間の数え方を除けば全部10進法で本当に楽だ。(時間も10進法にしようとしたが根付かなかったらしい)
少しとまどうのは、嵐などの時のニュースや天気予報での「風速」表示だ。
日本では風速40mなどと秒速なのに、なぜかフランスは風速144kmなどと時速を使う。
はじめはぴんとこずに、イメージをつかむためにいちいち秒速に脳内変換していた。
1秒で40mというとピューっという風が具体的にイメージされるからいいと思うけれど、時速144kmというと、自動車や列車の速度でイメージするわけだ。それはそれで実感は分かる。
でも日本人だからなんとなく秒速にも変換してみたい。
でも、その時に、時間だけが60進法だから、せっかくのメートル法なのに、暗算に手間取ったりするのが皮肉だ。
それでも、なんでもかんでもアメリカ追随の日本が、戦後にヤード・ポンド法や華氏に変えさせられてアメリカナイズしていなくてよかった、と時々思う。