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L'art de croire             竹下節子ブログ

文書の場所が分からなくて焦った話

日記 その10

2/20

延々と書いたはずの文がPCの中で見つからない。内容ははっきり覚えているが、何のために書いたのかも覚えていない。雑誌の連載記事ではないようだ。今まとめている本のテーマに通じるのだから、挿入したいと思うのだけれど、どこにあるか分からない。

ブログ記事をストックしてあるところも見てみた。

毎日いろいろな情報が増えるばかりなので、アアウトプットすることで外部メモリーに保存、と思って毎日ブログを更新してきたが、その量も多くなりすぎて、もう、自分でもいつ何をどこに書いたのか混乱してきた。

結局、検索機能を使ってやっと見つけて挿入できた。

次著から抜けるところだった。

ついこの間のように思えるワープロで執筆していた頃と比べて、いろいろと、便利なのか不便なのか分からない。

今の作業は、編集と読み直しだ。まるで自分が、大学の先生かなんかであまり文章がこなれていなくて論文しか書いていないような人がはじめて一般書を出すというのでわかりやすいようにリライトしている覆面ライターのような気分だ。

でも、分かりにくい部分も当然ながら自分ではよく分かっているので、リライトは難しくない。それに自由裁量がいくらでも許されているわけだから楽と言えば楽だ。

ショックなのは、今のwordは、変換が時々、私のクリックしたものとは別に出てくることで、こちらはちゃんと変換したつもりなのに後でプリントアウトを読み返すと、もとがなんであったか分からないものがある。入力ミスをした場合もあるだろう。かな入力でも基本ブラインドなのでいちいち画面を確認することがない。かな入力だから、母音か子音のキーのエラーではない。たまに、文脈を考えながらいくら想像しても元の言葉が分からないことがある。地の文なら前後も変えて書き直せるけれど、引用文であるときは困る。その一つはテルトゥリアヌスの言葉だった。フランス語からの訳だったので、それらしいサイトをいろいろ検索してみたが出てこない。あきらめた。

思えば、いわゆるワープロで仕事していた時は、PCで調べ物をしてもそれをそのまま覚書としてワープロにコピーすることはなかったし、目次立て、章立てをした後は、大体、頭の中にすでにある流れにそって書いていた。今は、なんでも、思いついた部分から書き始めて、最後には、どこに何を書いたのか覚えていないような状況になるのだ。

資料も、PCから国立図書館や大学刊行物に入り放題だし、最後には何をどこから採ったかのか混乱してしまう。自分の書いた本の一字一句を想起できていた頃がなつかしい。

自分の著書はさすがにすべて手元にあるけれどデジタルデータはすべて持ってるわけではない。フロッピーディスクの山にはもう何年も触っていない。
すべてをデジタル化して簡単に検索できるようにしたいし、私の本を読んでくれる人にもデジタル版も手に入れて検索して利用してほしいと思う。そんなときにはデジタル版には私が使った元の論文などにリンクできるようになっていればいいのに。と、利用者の目線で思ったりする。


by mariastella | 2018-02-28 00:05 | 雑感
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竹下節子が考えてることの断片です。サイトはhttp://www.setukotakeshita.com/
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