3月8日は国際女性デーだった。
フランスでは国際女性の権利の日と言わないとうるさい。
スペインで女性中心の大規模ストがあったとニュースでやっていた。
#me tooの影響もあって、いつもより盛り上がっている。
メトロでは、痴漢やセクハラがあったり見かけたりしたら、通報するための番号をアナウンスしていた。
郊外電車がパリ市内に入ると「私はこの電車の運転士です」という女性運転士のアナウンスがあり、「今日は国際女性の権利の日です」と言った後、「男性にスカートをはけとは言いませんが…」云々と意味のないジョークなどを言っていた。もう少し気の利いたことが言えないのなら黙っていればいいのに。
駅のキオスクの日刊紙リベラシオンが「女性には2ユーロ」と書いてあったので、安くなっているのかと近づくと、2ユーロが通常価格だとある。
女性のサラリーは平均して男性よりも25%低いので、今日だけ男性には25%上乗せして2ユーロ50で売り、その0.5ユーロは、男女平等推進機関に寄付すると書いてある。女性版には「女男平等」と並び方が違う。
これは左上の「男性用表紙の拡大図」
買った。
午後だったので、もう「女性用」しかなかった。
男性が女性用(表紙だけ違う)のを買うことができるのか、とかその反応とかを見ようとして他のキオスクにも行ったのだけれどもう売り切れていた。
リベラシオン紙は社会党系の新聞だから、寄付金込みでみんな積極的に買ったのだろうか。
何だか不思議なやり方だ。
バロック・バレエのクラスでみんなに見せたら、上乗せを寄付するなら問題ない、でも大体、女性の権利という言葉がおかしい、人権はひとつだ、とフランス人らしいコメントも出た。
「神とフェミ」の記事を、書き溜め始めている。