週刊の新聞で、広告がないから信用できる死応援したくて時々買うものに『le un』というのがある。最近のは、『ル・モンド紙』の第一面にもう半世紀も時事一コマ漫画を連載しているプランチュの特集だった。
サルコジはいつも頭上にハエが飛んでいて、このハエを消してくれと頼んだのに聞き入れられなかったとか。
政治家にはおもねらなくても、大企業には「忖度」して第一面からこの漫画を外した経緯について当時の担当者が証言している記事もあった。問題になったのはもちろん石油会社のロゴだ。
『シャルリー・エブド』が襲撃された原因となったムハンマドのカリカチュア騒ぎがあった時は、「私はムハンマドを描いてははならない」という文だけで、デッサンを浮き上がらせたけれど、ダヴィンチに似ているとかマルクスに似ているとか言われたそうだ。
ブランチュ50年の回顧展は3/20からパリの国立図書館で開催される。
カリカチュア作家がテロリストの犠牲になっても屈しなかった国の矜持を思わせる。