少し前の話になるが、エジプトのことよくニュースで取り上げられていた。無神論者が罰せられるというサウジアラビア並みの法案が出ていること、これはなんだかおそろしい。
その他に、女性が高学歴でも仕事がないのでみなが結婚して家庭に入りたがることが語られ、楽しそうなウェディングドレスの試着のシーンが映された。
出生率が以上に高まり、産院では場所がないので、4時間で退院、帝王切開でも24時間しか置いてもらえないという話も。
砂漠が広がり国土の10%にしか住めないので住宅事情が悪くこのままでは国が破綻するので必死に避妊キャンペーンをしているようだ。
そのニュースの後では、でも世界には人口が減る国も40数ヵ国あって、と紹介され、その筆頭が、もちろんダントツで日本だった。中国やイタリアが次に挙げられていた。
うーん。なんだか私としてはいろいろ突っ込みどころがあり過ぎる報道だ。
その他には、TVのドキュメンタリーで2015年に教会の中で殺されたアメル神父についてやっていたのも見た。
前にもこの事件に関して複数の記事を書いたけれど今回のドキュメンタリーは
この記事 の展開ということだろうか。
フランシスコ教皇がアメル神父について、殉教者、福者、に近い言葉で形容して、教会に画像を設けて信者に崇敬させなさいみたいなことを司教に言ったんだそうだ。
で、今は事件を描くえらく詳細な一連のステンドグラスみたいなものができていて、テロリストの情報についても細かく書き込まれているのが映った。正式の列福審査中というのは分かるが、説明的なリアルな図像には違和感が残る。
射殺された犯人と同い年の息子がいる住民が、同じように過激化した自分の息子と絶縁した、みたいなことも言っていた。
住民3万人で、移民も多く、教会の横にあるモスクには毎日の5回の祈りには400人集まり、金曜の礼拝には1000~1500人集まるんだそうだ。
ノルマンディの町ってこういうところもあるんだなあ。
犯人は何度も教会を攻撃するとSNSで言っていて、事件発生の後すぐに誰もが、ああ彼に違いないと思ったそうだ。いわゆるローコースト・テロと言われるものだが、何となく非現実的だ。彼らもテロとは大都市で起きるものだと思っていたらしい。
ところが、このドキュメンタリーの後でやっていた別の番組の方がインパクトがあって深夜まで見てしまった。
それは、2012年の3月に起こったトゥールーズでのモアメッド・メラによる犠牲者の母親のドキュメントだ。有名な人なので名や顔は知っていたけれど、その迫力に驚いた。(メラー事件については
ここでも少し触れた)(続く)