(これは前の記事の続きです)
Q 9 修道女や修道士自身には、自分たちが代替モデルであるという自覚があるのですか?
A 彼らは、財産や世界や他者との関係性を、ホスピタリティをベースにした福音書的な一つの証しだと見ています。「私たちがどんな風に生活しているか見に来てください」という姿勢です。「代替経済」という概念は、経済学者や社会学者によるアカデミックな構築物で、典型的な修道会の言説の中には溶け込まないのです。けれども、彼らの生活の中には、今の世界の経済的アプローチである利潤第一主義や個人主義、簡便さや速さの追求、霊性の次元の欠如などへの批判を見出すことができます。
(ホスピタリティ、おもてなし、だ。ホスピスも、ホテルも、ホスピタル(病院)も、中世から巡礼者や病者や貧者を支える組織として、キリスト教に通底する弱者に寄り添う義務と共に発展してきた。もっと言えば、それは「愛」という言葉になる。これが一番難しいのはいつの時代も同じで、「リスペクトする」ことと「愛する」ことの間には実は深淵がある。それこそ「天」を経由しなくてはならないかも。)