4月の末、10数年ぶりで沖縄に行った。
前回は石垣島のリゾートホテルのニューイヤーイベントを挟んで母と一緒だった。
その時のホテル内の海水プールは、やはり母と訪れたザ・ウィンザーホテル洞爺リゾートのプールと並んで、日本国内で私の行ったリゾートホテルのうちで最高だったという贅沢な思い出がある。母はその数年前にもう沖縄本島のリゾートで新年を過ごしていたので石垣島にしたのだ。父が亡くなってから年末年始はホテルで過ごすようになった母とはいろいろなところに行った。
今回のホテルは恩納村のシェラトン・サン・マリーナというところで、改装したばかりということで快適だった。前のビーチが両側を囲まれている形になっていて、両側の突端に歩いていけるし、夕日も美しい。
今回の沖縄行きは、ブログを通じて知り合った音楽家の方にお会いして沖縄の基地問題などいろいろなお話を聞くために決めたものだ。私は飛行機が嫌いなので、これまで、北海道に二度(そのうちの一度の「往き」は寝台車カシオペアのスイートを使った)、鹿児島に一度、沖縄に一度行った以外は、日本国内で飛行機に乗ったことがない。
だから、今回の沖縄行きはモティヴェーションが高かったといえる。
案内してくださった山田圭吾さんにいただいたたくさんの資料を、フランスに戻ってからようやく読み終えた。その中に、沖縄本島の美しい西海岸にはリゾートホテルがたくさんできて、海岸を囲い込んで地元の人が近づけなくなっている、ホテルはみな航空会社のキャンペーンと提供していたり外国資本だったりするので、利益は沖縄に還元されない、とあったので焦った。
恩納村にも特に言及されていて、地元自治体は下水道処理のための施設を作らなければならないし、環境を破壊されるだけで地元にとってマイナスが多い、とある。
でも、ホテルで働いている人たちはほぼ地元の人だったようなので、少なくとも、雇用を創出しているのだし、基地内雇用のような微妙な立場ではないから、と、自分で罪悪感を薄めることにする。
実際、今回、「観光」のためにお世話になった観光ハイヤーの運転手さんお二人と、ホテルのスパで施術をしてくれた若い女性は見な「地元の人」であり、いろいろなお話を聞くことができた。みな異なった立場でお話してくださったのが興味深い。
山田圭吾さんに案内していただいた話は別にゆっくり書くとして、まず、この三人の方から聞いた話をメモしておきたい。