「聖遺物」が「類推魔術」のような効果をもたらすためには「量」や「形」(聖女リタはミイラのまま飾られている)に左右されるのかもしれない。 その点、リアルな姿を表現した「彫像」は人の心をインスパイアしてくれやすい。
大聖堂にあるマリー・マドレーヌのチャペルにはこういう像がある。
ちゃんとここにも柱のところに「聖遺物」がはめ込んである。
ロウソクも供えられている。
この女性像を見上げると、地下の豪華な聖遺物入れを前にした時よりも、聖処女マリアと原罪をもたらしたイヴとをつなぐ架け橋としてマグダラのマリアに託されてきた人々の思いが伝わってくる。(続く)