ヴェズレーのバジリカ聖堂は、今もある修道会が巡礼者の世話をはじめとして黙想会や聖書の勉強会などをオーガナイズしている。エルサレム修道信心会だ。
ここの修道士や修道女が交代でバジリカ聖堂の無料ガイドも引き受けている。
夏場はその他に、歴史建築について学ぶ大学院生などもボランティアでガイドをしている。
どこを訪れても本当に満足を与えてくれるのは、人々との会話だ。
私はそのために聖堂を複数回訪れた。
ボランティアの会の学生が、カトリック信者なのか、そうでない場合、このような大聖堂を案内し歴史の説明をすることに霊的なモティヴェーションはあるものだろうか、そもそも今の若者が、このような教会建築に惹かれるきっかけは何か、ヴェズレーという「場」のオーラ、パワーなどを感じたことがあるのか、など、質問したいことがいくつでも出てきた。
サン・フロランタンやオセールでも観光案内所の人たちとじっくり話せたし、サン・ペールでその日の夜のコンサートのリハーサルをしているミュージシャンたちと話せたのも僥倖だった。
それらについていつか別の形で書くことになるかもしれない。
長くなってしまったので、ブルゴーニュ紀行はここでいったん終わることにする。
資料をじっくり読むのはこれからだ。
おまけはヴェズレーの猫。